16番のプラスチック製品の普及は一般庶民に恩恵をもたらしたが、
同時に製品バリエーションの集約という副作用を与えた。
一般気動車で言えば、キハ55バス窓といった基本アイテムのリリースさえ見送られた。
(このあたりがボーダーラインと見ることが出来る)
しかも再生産の見通しは各製品とも、今のところ明るいとは言えない。
エンカツのそれも、まだ買えるレベルではあるかも知れないが、随分高価になってしまった。
これも各製品の再販はいつになることやら。

1両単位で遊べ、編成を自由に組むことが出来、知名度も高い国鉄一般気動車は、HO近辺では
最も市場規模の大きい分野であることが、これまでの製品化傾向からも読み取れる。
電車は編成に一定のルールがあり、長編成になりがちなことから、気動車に比較すると市場規模は
かなり小さくなるだろう。
現在あまり品揃えがいいとは言えないこの分野に、12mmの品揃えが充実の兆しをみせている。
フジやKSのキットの入手もままならない現在、この分野の車両をHO近辺で「今」欲しいと思ったら、
12mmしかない、という状況になりつつある。
キハ17系列だけでは、多分済まなくなりますよ。この状況はこれまでの歴史ではなかったことです。
串が抜けるように16番のシェアが徐々に弱体化している、恰好の縮図。