実物の機関車は日本でもかなり大型があるし、米国でも小型がある。
実物の機関車は狭軌でも大型があるし、広軌でも小型がある。

そこん所の認識が甘くて、
「米国は大きいから1/87、日本は小さいから、厚底ブーツ履かして1/80」
なんて決めたのが山崎式規格でしょ。
山崎氏は、世界の趨勢には頓着なく、N, TT, HO, S の総てにこの思考法を及ばせた。
結果として日本国鉄は新幹線以外全部蟹股蟹股になってしもうた。

山崎氏の考えは、
米国の幹線代表機(多分NYCの4-6-4)と、日本の幹線代表機(官鉄のC59?)あたりが、
似たような大きさで、一応大小の違い(大小の比率とは違う)が存在すれば納得という事。
これは子供の玩具用には、新幹線も弁慶号も同じ大きさにしようとするのと同じ。
但し山崎氏のゲージ=一種類主義はライブスチームの影響だ、という可能性はある。

実物は同じ機関車でも、ゲージはかなり自由だ。
官鉄のB6, C51, 9600, など1067mmも、1435mmも、バージョンが存在する。
こういう実物に対して、16番 (プラ模屋の言う「HO」の事ネ) は無力でしょ。
英国の極端な例だが、
5ft.6in.(1677mm) → 1000mm → 2ft.6in.(610mm)のゲージ遍歴をしたハンスレット製0-4-0Tがあった。