CNTの密度は1.33〜1.44g/p^3。
地上径1p、テーパー比を10として静止軌道で10p径の単位ストランドを想定する。
全長はカウンターウエイトを使わずケーブルを反対側にも対称に伸ばすとして72000q。
大体27万トン。あとはこれを何本使うか。
CNTの引張り強度は日経サイエンスによれば45ギガパスカル。
1平方センチ当たり460トンの荷重に耐える。
「え?それじゃ10p径のストランドで27万トンは無理じゃん!?」と思われるかも知れないが、
質量では無い「重量」は、地球の重力場自体も地表から離れれば離れる程弱くなることで
キャンセルされる。
軌道エレベータに必要な引張り強度は均一重力場で自重を4600q分だけ
ぶら下げられればいいことが知られている。(テーパー無しで)
CNTの引張り強度は3150q長の自重を支えられる。
それにテーパーをかければ、既に構造強度上の問題は簡単にクリア出来ている。
あとはその72000qのCNTの量産だ。