自らの政敵、入道少納言を倒すべく、
大内裏を焼き打ちしてしまったが、
ゴタゴタの中、避難させたはずの
天皇や上皇を六波羅側に取られて
しまう。

朝敵を倒し天皇や上皇を守る為との
名義で行った筈が、玉を取られて
「大内裏を焼き打ちした朝敵」とされて
今度は平清盛勢との戦となる。

だが、この藤原信頼、文武共に駄目な
御人で、臆病、卑怯者。

戦になると足がガクガク震え、馬にも
乗れず、仕方なく使えの者が支えて
乗せようとしたが、今度は反対側に
落ちてしまう始末。これで鼻に傷を
負う。
勿論、戦となれば逃げ隠れ。
この信頼側の武将、源義朝も呆れ果て、
退却する義朝軍に、「一緒に逃げて
くれ」と懇願。家来であるはずの義朝は
信頼の頬を鞭で叩き「日本一の卑怯者!」
と罵られる。

勿論最後は処刑。
権力欲しさにこれだけの事をして
「悪魔が囁いたからだ」と最後まで
命乞い。位の高きも低きも非難轟々。

馘首され、その亡骸に貧しい老人が
「この愚か者!」と杖で叩かれる。

カシオペアファンそのもの。