比較的スタミナに恵まれたマッコは激しいオーバーラップを繰り返すことができる。守備力もあり、いざとなればSBをもこなせる。
攻め上がれば、早いグラウンダーのパスで決定機を作るだけでなく、自らゴールを陥れる。「代表のベラシーやギルスは当然意識するよ。
まだあの域には達してないけど、速さを活かしたアタッカーになりたいね」とマッコ。しかし「でも走るスピードではウチのウイングにはかなわないな」とマッコが脱帽する男がいる。

オーストラリアでは逆サイドのキューウェルと並び称されるWFバーチャット(26)。スタミナに欠けるのが難でフル出場は少ない。
だがワールドクラスの脚力にはD1のビッグクラブも注目する。少ない時間でゴールを呼び込む男、それがバーチャットなのだ。彼は言う。
「速いだけ、というのは十分わかってるさ。だから難しいプレーなんかしない。スペースにパスを出してもらい、
それを大きくトラップしながら(笑)前へ運ぶ。クロスを入れてもいいし、ドリブルで切れ込みシュートを撃ってもいい。
どっちもへたくそだけどね(爆笑)、でもその単調な動きが、疲弊した選手の多い後半では効いてくるんだよ。スターになる野望? 
ないね、だってスタミナがないし、第一へたくそだからな」。途中出場の多いマッコとバーチャットは、右サイドから相手を崩すことだけを考えている。それが彼らの生きる道だからだ。