大部分の日本人は麺を啜らずに食える。
その中には上品にも下品に食べる人がいる。多くの人がいれば当然のこと。

一方で、啜らずに食えない人間は例外なく汚い。
少し考えればこれも当然だ。
啜って食べるためには、必ず「顔を丼に近づけて首を上下する」必要がある。
麺以外をイメージすれば、これがどれだけ異常で汚いことかはすぐにわかる。

啜らずに食えない人間はこの事実から逃れられない。
あるものはその汚さにすら気付かず、人前で平気な顔をして麺が入った口を見せる。
またあるものはその異常さに気付くも、啜れないのでやむを得ずコソコソ脇や下を向いて
人目を憚るように食べる。

麺を啜らずに食えない人間が下品に、また挙動不審に映るのは仕方ないことなのだろう。