「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー
(略)
編: 念のため確認ですが、新生「FFXIV」ではゾーニング(エリアチェンジ)する?

吉田氏: します。人によってはテクノロジー的に後退だ! と言われるかもしれません
が、それがあることによって得られる恩恵は大きいのです。どちらかを取って、どちらか
を捨てないと難しいと思います。その代わり、ガラッと変わる遊びというものを提供させ
ていただきます。逆に見た目のストリーミング、サーバーのシームレスというのは、
テクノロジー的には罠な部分があって、広く作ってしまいがちなのです(笑)。
ストリーミング技術で、どこまでも繋がるため、嘘がつけなくなって、マップ全域を使っ
てしまおうとするので、端折れないのです。

 例えば、ストリーミングの場合、山を1つ越えるというのに、本当にふもとから山頂
まで作らなければならない。でも、みんな本当に山登りがしたいわけではない。山頂に
ある「大鷲の巣」を攻略したいだけなのに、なんで麓から登山道をひたすら歩く必要が
あるんだ、と。「登山オンライン」がプレイしたいわけではないですし。ストリーミング
のオープンフィールドでは、結果的に広大な登山ルートを作らなければならない。結果的
にポリゴン数を食う、テクスチャを食う、だから通路が多くなる。通路が多くなると
モンスターを置きづらい、配置すると邪魔ということで、良いことは何も無いのです。

 山のエリアに入ったらゾーニングすることで、途中をすっ飛ばせるのです。そこで
ダイナミックなつくりを1点集中、一体成型で作るほうが面白いだろうと思っています。
オープンワールド型のゲームは、個人的にとても好きですが、広大なMMORPGのフィールド
全域で、コンテンツ密度/面白さ/景観という3点をオープンワールド的にすべて実現する
のは、不可能だと思っています。