そこで私は
「Aが好きなの。あなたになんか負けない」
と答えるのが模範解答だったらしい。
Aは泣きながら「酷い」と言うし、Bが来て私を責めるし、
Cとその友達に囲まれて詰問されるし散々だった。
あとAの親友と名乗る数人の男達からも
「どういうことか説明して欲しいんだけど」
と言われ、もう無理と思った。
Aは
「分かった?俺人望あるんだよ。見直した?」
と言われたけど、余計無理になった。
そしてAにもう付き合えないと告げた。
これが付き合って1週間目。
なんだかもう怒涛の1週間だった。
卒業間近の出来ごとだったんだけど、
卒業までがすごく長く感じた。
親の転勤で高校3年間だけいたところだったけど、
あまり私には向かない土地だったのかもしれない。
お互いの祖父母も幼なじみだらけの土地の親友だらけのところで
浮きっぱなしの3年間だったよ。
社交的でない私には無理だったんだなと思う。