https://hochi.news/articles/20200516-OHT1T50111.html
2020年5月16日 18時0分スポーツ報知

https://hochi.news/images/2020/05/16/20200516-OHT1I50096-L.jpg
通常と異なる方法でドラマ収録を行った「美食探偵 明智五郎」

 俳優の中村倫也(33)が主演する日本テレビ系連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」(日曜・後10時半)が、17日放送の第6話をもって一時通常放送を休止することが16日、同局から発表された。

 「美食探偵―」は1月中旬にクランクインし。ロナ渦における撮影中断のなかでも、ある程度収録素材に余裕があり、通常放送を続けてきた。17日の第6話は、ほぼ撮りきっていたものの、1シーンだけ未収録のものがあり、このほど当該シーンを「通常とは異なる特殊な方法」で収録したことも分かった。

 荻野哲弘プロデューサーは6話について「放送日までに通常のドラマのスタイルでの撮影は叶う見込みがなくなり、だったら黒幕バックで朗読劇にしてでもお届けしたいという思いがこみ上げた」と説明。主演の中村に相談したところ「中村さんは、趣旨に賛同して下さった上で、『自分は役者なのでせっかくなら朗読(という形)ではなく芝居をして、フィクションを楽しんで下さっている視聴者の皆さんの感情がなるべく途切れないようにお届けしたい』という提案をされました」といい、スタッフ全員が中村の思いに胸を打たれたという。

 関係者によると、同シーンは緊急事態宣言の延長が発表されたのちの大型連休明けに、感染対策を講じた上で撮影。ヒロイン・苺(小芝風花)が明智に対して、募る恋心をぶつける重要なシーンだったが、セットはなし。黒い背景のなかにたたずむ2人の熱演は、逆に象徴的なシーンとなりドラマを彩っている。

 荻野プロデューサーは「中村さんも小芝さんも、背景や距離などものともしない迫真の演技で表現してくれています。いきなり黒バックの抽象的な世界に転調するので驚かれるかもしれませんが、是非とも、お二人の想いのこもった演技をご高覧賜りたくお願い申し上げます」と語った。

 なお、24日からは地上波未放送のオリジナルストーリーを含んだ“特別編”を3週にわたって放送予定。第1弾では、明智が美食家になったきっかけでもある少年時代の秘話など、秘蔵エピソードが放送されるという。7話以降に関しては、放送再開のメドが立ちしだい、随時告知していくとしている。