東京都医師会は28日、2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌移転案に関し「札幌で準備態勢が整わないのであれば、東京開催へ暑さ対策の努力を重ねながら全力を尽くすべきだ」との意見書を都と大会組織委員会、国に送付した。

 都医師会は、熱中症の危険に絞れば札幌開催が勧められるとした上で、救急や災害、テロ対策などの要素も極めて重要だと指摘。東京でこれまで準備が進められてきたのに対し、札幌で総合的な対策が間に合わないのであれば会場を変更すべきではないと主張した。

 東京開催を維持する場合は、暑さに考慮して競技開始時間を午前5時より前にするよう要望。競歩に関しては日陰がない現在のコースの見直しが必要だとした。

https://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/191028/spo19102821230084-n1.html