4月12日投開票の北海道知事選で、民主党道連は15日、独自候補の擁立を
断念し、横路孝弘代表(74)=衆院議員=が責任を取って代表を辞任した。
これを受け、道連や連合北海道などで構成する道政権戦略会議は同日、既に
立候補表明しているフリーキャスターの佐藤のりゆき氏(65)を支援する
方針を固めた。道知事選で民主党道連が独自候補擁立を断念するのは初めて。
 横路氏は同日午前、勝部賢志・道連幹事長に辞表を手渡した。会議後の記者会見で
勝部幹事長は「横路氏は、独自候補が立てられず責任を感じていると述べた」と説明。
横路氏は慰留を受け入れなかったという。今後の執行部体制は、21日の常任
幹事会で決定する。

 民主の知事候補者選びは昨年10月、上田文雄・札幌市長に固辞されてから
難航。道連内では佐藤氏を支援すべきだとの声が高まっていたが、横路氏を
中心に根強い慎重論があった。道連は佐藤氏と政策協定を結んだうえで、
21日の運営協議会で支持を最終決定する。

 佐藤氏は「『政策に賛同するのであれば応援してほしい』との私の言葉に
共鳴してもらったと理解している」とのコメントを出した。

 道知事選には他に高橋はるみ知事(61)が立候補を表明し、自民党道連が
推薦を決定。共産党道委員会は佐藤氏支援も視野に検討している。【山下智恵】
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/news/20150216k0000m010050000c.html