常世の国(とこよのくに)は、古代日本で信仰された、海の彼方にあるとされる異世界である。
一種の理想郷として観想され、永久不変や不老不死、若返りなどと結び付けられた、
日本神話の他界観をあらわす代表的な概念で、古事記、日本書紀、万葉集、風土記などの
記述にその顕れがある。

こうした「海のはるか彼方の理想郷」は、沖縄における海の彼方の他界
「ニライカナイ」にも通じる。
また、常世の国は沖縄や台湾、あるいは済州島などともいわれている。

■田道間守
『古事記』では垂仁天皇が多遲麻毛理に時じくの香の木の実(ときじくのかくのこのみ)を
『日本書紀』の垂仁紀では、垂仁天皇が田道間守を常世国に遣わして、
「非時香果」を求めさせたが、その間に天皇は崩御したという記述がある。
「非時」は、時を定めずということから「いつでも香りを放つ木の実」を指すと解され、
「今の橘なり」と言われる。橘は葉が常緑であることから、すぐに散る桜とは対照的に
「永遠性・永続性」の象徴と考えられており「非時香果」もまた不老不死の霊薬と考えられる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E4%B8%96%E3%81%AE%E5%9B%BD#.E7.94.B0.E9.81.93.E9.96.93.E5.AE.88

常世非時香果とは、海の彼方にあるとされる異世界にある不老不死の霊薬のこと。