うちのオカンも、昔、「お宅の娘さんはIQが高いです。ぜひ、特別な学校へ行きませんか。」って勧誘があったそうだ。
ところがオバンは、「うちにはそんな特別な子供はいらん。」と言って断ったそうだ。
そのことを、今でもブーブー文句たれている。

だが、ひょんなことから、オカンがアフリカの存在がわからないということを知った。

アフリカがどこにあるかわからない。
「アフリカというのは、アフリカ大陸の最南端にあるではないか。」というと、アフリカ大陸もわからない。
「アフリカって、アメリカの真ん中にあるの?」と、上目遣いでこっちを見る。

「バカだなあ。今、地球儀持ってきて、説明してやっから」
と、地球儀持ってこようとすると、
「いいの!やめて!知りたくない!やめて!そんな事するなら出てって!」
と言う。

オカンにしてみれば、アフリカ大陸の発見は、地球が丸いことを知るくらい、世界がひっくり返るような大事件なんじゃないかと思っている。

幼き頃、高IQだったというオカンは今、70歳を超えているが、今でも、アフリカ大陸を知らない。