名古屋人の記者から見ても高くてショボい?

レゴランド「子供料金5300円」は妥当なのか

4月1日に開業する大型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」。
名古屋に誕生する巨大テーマパークは、東京のTDR 、大阪のUSJに伍する人気テーマパークになるのだろうか。

レゴといえば子供向け対象年齢は2歳から12歳。つまり、子供がときめく場所だ。そこで前日、家族がどう反応するか聞いてみた。
名古屋市内の小学校に通う筆者の長男(11歳)は関心ゼロ。昔はそれなりにハマっていたレゴなのだが、もう昔の話のようだ。

名古屋駅から電車で30分
レゴランド・ジャパンが立地する名古屋港「金城ふ頭」。

以前にも名古屋港では「イタリア村」なる商業施設がオープン3年で経営破綻している。
名古屋港周辺はビジネスという点では、あまり縁起のいい場所ではないのだ。


このテーマパークを象徴するのは「ミニランド」だ。さまざまな名所や建造物をレゴブロックで再現するミニチュアの街。
レゴランド「ジャパン」では、日本中の建物など500施設が、約1050万個のレゴブロックで延べ50時間かけてつくられたという。


最も高い約9メートルの東京スカイツリーをはじめ東京タワー、東京都庁、大阪の梅田スカイビル…。
特に力が入れられているのが名古屋の街。
名古屋城や名古屋市役所、丸いプラネタリウムの市科学館や名古屋駅前のビルなどがかなりの精度で再現されている。

モノづくりエリアを意識した自動車工場は、内部の生産ラインが動いている。

一方、アトラクションの中で目立っていたのは、ジェットコースターの「ザ・ドラゴン」。
中世をイメージした「ナイト・キングダム」というエリアにあって、城の中から屋外へコースターで駆けめぐる。実際に乗ってそれなりの迫力は感じたが、同じ東海圏にある「ナガシマリゾート」レベルの絶叫系アトラクションを体験していると、どうしても物足りなく感じた。

こぢんまりとした地味なものが多い印象
ただ、その他のアトラクションもディズニーリゾートを知っていると、こぢんまりと、地味なものに感じてしまう。
親の立場では、いかにして「知らないうちに」子どもを連れて行くかが勝負のように感じた。
ちなみに、筆者はまだUSJを知らないのでUSJとの比較感を語ることはできない。

昨年7月15日、運営会社は料金を発表している。その際にも話題になったが、どうしても子ども(3から12歳)5300円、大人6900円(ワンデーパスポート)という強気の価格設定に疑問を感じざるを得ない。
なにしろ、ディズニーランドより、子どもは500円高いのだ(大人は500円安いが)。
ナガシマに比べると子どもで1400円、大人で1900円も高くつくのだ。この価格戦略で、十分な集客をできるのか。

レゴランド・ジャパンが目標として掲げている初年度の入場者数は約200万人。
そのうち約60万人が遠方や海外からの客を見込んでいるとのこと。

はたして、レゴランドは失敗の歴史だった名古屋港の再開発の歴史を変えることになるのだろか?