安倍晋三首相は30日夜、おおさか維新の会前代表の橋下徹氏(前大阪市長)と東京都内で会談した。

 会談には、維新の松井一郎代表(大阪府知事)、馬場伸幸幹事長と菅義偉官房長官が同席した。

 与党だけでは3分の2に届かないため、憲法改正をめぐってのキャスチングボートを握る形となった維新は、
道州制などの統治機構改革や教育無償化などを改憲項目に挙げており、与党との交渉で公約実現を図る構えだ。

前回の会談で、統治機構改革のための改憲について「意見が一致した」と松井氏は明かしており、
より具体的な改憲項目が話し合われた可能性もある。

 また、維新は参院選の結果、非改選と合わせて計12議席となり、参院で法案提出が可能な11議席を超えた。

同党は、国会議員の定数削減や公務員の人件費削減など「身を切る」改革をはじめとした独自法案の提出により
存在感をアピールしたい考えで、首相らに協力を求めたとみられる。