四国新幹線実現へ、4県トップら愛媛でシンポ
2015年02月04日
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokushima/news/20150203-OYTNT50310.html

四国での新幹線開業を実現させようと、4県の行政トップや四国経済連合会の幹部らが集い、
愛媛県西条市の市総合文化会館で3日、シンポジウムが開かれた。
四国4県と同連合会でつくる「四国の鉄道高速化連絡会」が主催した。

冒頭、愛媛県の中村知事が「九州新幹線やリニアモーターカーなど四国以外での話が盛り上がり、
四国は取り残されたと感じる。そろそろ四国での実現に向けて本格的な歩みが始まっても良いのではないか」とあいさつした。

波床はとこ正敏・大阪産業大工学部教授が基調講演を行い、「全国で高速道路や空港などが整備されたが、
都市の発展にはほとんど貢献していない。新幹線が通ると政令指定都市クラスに成長し、絶大な効果をもつ」と持論を展開した。

続くパネル討論では、4県の知事や副知事らが意見を交わした。
香川県の浜田知事は「新幹線は交流圏、交流人口を拡大させ、人口減少問題にも対応できる」と話し、
徳島県の熊谷幸三副知事は「新幹線は海外に積極的に売り込まれている。
南海トラフ地震で被災する恐れが高い四国で、新たな地震対策の技術を開発してアピールしては」と訴えた。

高知県の岩城孝章副知事は「高知県は『四国の南の果て、最も遠い』というイメージだが、
新幹線が通れば『終点まで行ってみようか』と考える〈終着駅効果〉を期待できる」と述べた。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Momiji/9946/shinkansen.gif