関空−米LA、英ロンドン線を再開へ JAL、欧米行きも拡充
2014.1.23 14:50 (1/2ページ)

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140123/wec14012315040005-n1.htm

 日本航空は22日、関西国際空港発着の国際線を平成27年度以降に拡充する方針を明らかにした。
関西財界から要望が強い関空とロサンゼルス、ロンドンを結ぶ路線を早ければ26年度下期にも再開する計画で、訪日客が増加中の東南アジア路線の開設も検討する。
同日発表された路線便数計画によると、国内線では、22年1月の経営破綻などで運休していた大阪(伊丹)空港−松本線など6路線を今夏に再開する。

 日航は関空−ロサンゼルス線を18年10月から、関空−ロンドン線は21年3月から運航を取りやめている。

 当初は26年度からの再開を目指したが、乗務員の確保などが難しく、27年度以降の運航開始を目指す。

 大阪市内で22日に記者会見した日航の加藤高弘執行役員(西日本地区支配人)は「とにかく早く開設したい。26年度下期への前倒しを検討する」と述べた。

 関空と東南アジアを結ぶ路線についても「採算が合う路線がある。ネットワークを拡大していけると思っている」と説明。格安航空会社(LCC)が飛ばない長距離路線を中心に運航を検討する考えを示した。

 日航が自社運航する関空発着の国際線は経営破綻などの影響で12年の25地区から、現在は5地区にまで大幅に縮小している。加藤執行役員は「早く10地区にまで戻したい」と強調した。

 現在の関空の国際線はアジア路線が中心で、欧米路線の割合は全体の1割程度にとどまっており、関西財界などから欧米路線の拡充を求める声が出ていた。

 路線便数計画では、伊丹−那覇、長崎線と、関空−羽田線の3路線で増便することを決定。

 経営破綻に伴って22年6月に運休した伊丹−松本線のほか、新千歳−出雲線、新千歳−徳島線、中部−釧路線、中部−帯広線を再開。これに加えて、破綻前の17年に運休した伊丹−女満別線も再開する。