大阪府守口市の私立大阪電気通信大高校で、30歳代の元男性教諭が2006年10月までの2年半、学校に無断で生徒から教材費などとして計126万円を集め、甲子園での野球観戦や飲食代などに使っていたことがわかった。

 元教諭は「母親に給料を管理され、小遣い以外に自由に使える金が欲しかった」と説明しているという。

 元教諭は07年6月の問題発覚直前に辞職し、全額返済しているが、同校は保護者が指摘した今月まで府への報告を怠っていた。

 同校によると、元教諭は04年4月〜06年10月、担任クラスの生徒ら106人から教材費やアルバム代などとして5000円〜1万円を徴収したが、教材やアルバムは渡していなかったという。

 07年6月に卒業生からの指摘で同校は問題を把握したという。

 元教諭は顧問だったサッカー部の生徒から集めた金を巡るトラブルで同年4月に退職しており、同校が説明を求めたところ、事実関係を認めたという。

 元教諭は熱心な阪神ファンで、金券ショップで高額な観戦チケットを購入し、甲子園に通っていたという。