今だから明かすが、U田が書いたことになっていた原著論文は、彼の共著者たちが書いたものだったんだよ。

彼は論理的な文章が書けず、述語一つに主語が二つあるなど、普段から日本語文章が破綻していた。
それを英語にしても同じことだった。まったく文章が書けず、意味のわかる記述ができなかった。

だから、彼が自分で書き上げた論文は、実は一つもなかったんだな。

残念な人だったな。