「シュルレアリスム」という言葉は、1917年に上演された演劇の序文で
初めて使われた。第一次世界大戦による混乱は、パリを活動拠点にしていた詩人
や画家を離散させ、当時の価値観や思想の破壊をし始めた。それが
ダダ・ムーブメントである。彼らは　世界中に戦争の災禍をもたらした原因は、
過剰な合理的思考や中産階級的な価値であると考え、その破壊を公然と行った。
ダダの芸術家たちは「反芸術」を掲げて集まり、パフォーマンスや著作、
さまざまな芸術作品を発表。

第一次大戦中、精神医学の研修生として精神病院に勤めていたアンドレ・ブルトンは
兵士にフロイトによる精神分析で治療を施していた。今は、フロイト療法は
ありふれたものだが、当時は「反精神医学」とも言ってよい活動だった。
シュルレアリスム宣言を上梓したのは　このアンドレ・ブルトンである。

やっている事は、要は　従来の価値観と思想の破壊。それを詩や絵画や
各種パーフォーマンスで行ったのである。当然、世間に反発が生まれ、
シュルレアリストから逮捕者やキチガイとして精神病院に隔離される者が
続出した。

このシュルレアリスムを　インターネットを通した双方向性文学で
復興させようとしているのが私であり、やはり逮捕圧力がかかっている。
アンドレ・ブルトンの反精神医学は、今や精神医学の主流となったが、
その主流を問い直す　反精神医学（統合失調症は存在しない）を掲げ、
ネットで大胆な論議をし、繁華街で妙なバーを立ち上げる芸術活動だ。

私の活動を芸術と見做している人は　私以外誰もいないが、
私自身は、大真面目に　シュルレアリスムを追及しているのである。
反精神医学、反再生医療学は　そこから来ている。