321 副作用疫学・医療事故の確信犯的行政悪用を考える 2006/07/12(水) 00:13:39 ID:lH9jx6/X0

つい先程、PCR増幅反応後、アガロースゲル電気泳動に供したところ、陰性対照区以外の
ほぼ全ての食肉サンプルから目的の445bpの増幅DNA断片が明確に検出できた。
ヒトp53エキソン8,9プライマーは二つのエキソンを挟むイントロン部分から各々プライマーが
デザインされており、製造元のニッポンジーンへの電話質問によるとヒトDNAへの特異性はあるはずという。
イントロンは分子進化の中立説(木村資生)によりエキソンより、ずっと分子進化速度が速く、
DNA変異が大きい事がよく知られているので、こういった目的(種特異的DNA検出)のためには適している。
恐らく相応の確率でヒトDNA由来の増幅がなされたのであろう。しかし、やはりDNA配列解析及び定量分析
まで行なわないと完全には確定できない。ヒト以外の動物の肉から、たまたま同じ長さの
非特異的DNA増幅が見られる可能性も全くのゼロとは言えないだけでなく、食肉加工過程で
混入した食肉加工業者の唾液や汗などがたまたま検出できた可能性も全くのゼロとは言えないからだ。
(なお余談であるが、こういった点の問題を並記しないまま横田恵さんの「遺骨」鑑定を正式発表した
帝京大学法医学教室の対応は誤りと申上げざるを得ない)。

しかし可能性としては、やはりこれらが「人肉」であった確率が最も高いだろう。上記DNA情報だけでなく、
何より「味」が違ったし、見た目も牛肉や豚肉には見えなかったからだ。PCR増幅の結果確認後、
実験を手伝ってくれた学生の前で思わず大声で呟いた。「僕は人肉を食べてしまったみたいだよ」。
何とも複雑な思いを鎮めるため、大学構内をひたすら散歩し、浄土真宗のHPで
読経を久しぶりに聞いた上で、PCに向かった。今後、ミトコンドリアD−ループの配列解析に進み、
分子進化学的解析を通した個体識別にまで進める所存であるが、秋田県内では人肉がかなりの割合で
流通している可能性が間違いなくある。それが事実の場合、一般に飲食店は、経済採算性を上げるため
より安価な肉を使う傾向があるので、中小含めかなりの外食業者が人肉利用している可能性を
考えないといけないだろう。というかそう考えないとむしろ不自然である。