http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2803A_Y3A620C1000000/

午前10時。会議が始まると、訪問客の集団から矢継ぎ早に質問が飛んだ。
「このセンサーの性能は?」「こちらのICタグのメリットは?」……。
2時間ほどの会合の間、和やかなムードの中にも緊張した空気が漂い続けていた。
無理もない。30人の訪問客は、韓国サムスン電子のエンジニアたちだったからだ。
会合の最後は、パナソニック側の幹部がこう締めくくった。

        _,,..-──‐-、.._.
     ,. ‐''"´       ``'‐ 、
    /               ヽ   _
   〈彡                Y彡三ミ;,
   {\    \|_ \>ー 、  ト三三ニ:}  < サムスンさまに貢献したい。
   人{ >、,___.>、/三 ヾ\ |わ三彡;!
  /./ トミ;,_       Y/  \>ノー〜=- "
  V / /!   ̄ ̄ ゝ  |   /  _
  し/'┴──----─''|  ン}\-ヾ彡
              ヾ、___ノー'''

「BtoB(企業向けビジネス)分野でサムスンさまに貢献したい。
次回は韓国にお邪魔して、深く技術者同士で話をさせていただきたい」

サムスンは今や「世界有数の電子部品バイヤー」だ。
経営が苦しいパナソニックにとってサムスンとの取引は喉から手が出るほど欲しい。
腰が低く、丁寧なパナソニック幹部の言葉遣いには、サムスンへの最大限の配慮が込められていた。