【激戦区】神田神保町のカレーを語るスレ(26)
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0866カレーなる名無しさん
2019/08/24(土) 15:37:37.92ID:???パンチの効いた店主が注文を取ってカレーを持ってきた。
そのカレーはなんともおいしい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしいカレーだね。どれくらいの時間、営業をしているの」 と尋ねた。
すると店主は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと営業をしていたら、もっとカレーが売れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
店主は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、店主は、
「日が高くなるまでゆっくり仕込みして、それから開店する。
土曜には仲間たちと野球観戦して、女房とシエスタして。
日曜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一週間が終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で店主に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
カレーを作るべきだ。 それでもっとたくさんカレーを売る
お金が貯まったら大きな店舗を借りる。そうすると売上高は上がり、儲けも増える。
その儲けで支店を2店、3店と増やしていくんだ。やがてFCチェーンができるまでね。
そうしたら自分でカレーを売るのはやめだ。
自前の食品加工工場を建てて、そこでカレーを仕込む。
その頃にはきみはこのちっぽけな街を出て西麻布に引っ越し、
全国、世界へと進出していくだろう。
きみは六本木ヒルズのオフィスから企業の指揮をとるんだ」
店主は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「億万長者か。それで、そのあとはどうするんだい?」
と店主は最後に質問した。
「そうしたら引退して、インクの匂いのする小さな街に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中はカレーを作ったり、
野球観戦したり、奥さんとシエスタして過ごして、
週末になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
店主はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。
「・・・・今カレーの鍋を火にかけてるんで早くしてもらっていいですか」
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