187 : ほんわか名無しさん2016/05/28(土) 18:55:13.59 0
ブラックジャックの「悲鳴」

声が美しい放送部の女子高生、朝戸レイの声に異変が起きる
日に日に声がかすれ、声が出せなくなる
心配したボーイフレンドがブラックジャックを紹介する
診察の結果は声帯ポリープで、手術して取り除くことに
手術後、ブラックジャックは「声を出さなければ2、3週間で治る」と告げる
しかし、レイは禁を破り声を発してしまう
怒り狂うブラックジャックは彼女に告げる
「お嬢さん、世間には命が助かるため死に物狂いになっている患者もいるし、それを助けようと死に物狂いになっている医者もいるんだぜ。それをあんたは」
「折角の手術の成果をムダにしちまったんだ。もう一生、そのガマガエルのような声は治らない」
悲しみ涙するレイにブラックジャックは一つの提案をする
「一つだけ治し方がある。これは人工声帯だ。こいつを喉につければどんな声も出るようになる」
「もし、あんたがこれから一年どんなことがあっても絶対に声を出さないと誓ったら、こいつをつけてやろう」
「一年間だぞ。守れるか」
レイは約束を守る
声が出せないことを知った他校の生徒に、レイプをされかけようとその約束を守った
一年経ち、レイはブラックジャックの元を訪れた
人工声帯を付けてくれと頼むレイに、ブラックジャックは言う
「人工声帯? ああ、こいつはただのチューブだ。人工声帯なんて嘘だよ」
レイはショックのあまりブラックジャックの元を飛び出し、崖から飛び降り自殺をしようとする
ブラックジャックはそれを止める、そのときレイの口から大きな悲鳴が上がる
「先生、わたし、喋れます。元の声です」
「当たり前だ。炎症さえ治まれば君の声は自然と元に戻る」
「じゃあ、どうして一生治らないなんて嘘を」
「ああして脅かさなければあんたは真剣にならなかった。私は死に物狂いで治そうとする患者が大好きなんでね」