老いゆけよ 我と共に
最善は これからだ
人生の最後 そのために最初も造られたのだ
我らの時は 聖手に中にあり 神言い給う
「全てをわたしが計画した
青年はただ その半ばをしめすのみ
神に委ねよ 全てを見よ しかして恐れるな」と

  二

さにあらず 百花繚乱の中にて
青春の吐息して
「何れの薔薇を摘み取ろう
何れの百合を残して とっておきにしよう」
と言うも さにあらず
賛美すべき星辰に 憧れては
「木星にあらず 火星にもあらず
わが憧憬は すべての星を併せても
いやまさりて輝く 炎にぞあれ」と言うも

  三

かかる希望と恐れのために
短い青春を徒消すべきにあらず となれば
「馬鹿な とんだ間違いだ」とわたしは抗議する
むしろ わたしは懐疑を尊重したい
懐疑なくして 下等な者たちは生存する
出来上がったそれきりの土塊は 花火に騒ぎもしない

  四

人もし享楽のために造られ
ただ 探し 見つけ 宴楽にありつくに過ぎずば
まこと 生ける誇りのむなしさよ
かかる宴楽の その果てには
必ず終わりが 人間にはくるものだ
飽食した鳥が 煩悶しようか
満腹した獣に 焦心があろうか

THT熊本支部からのプレゼントでつ。(・∀・)ニヤニヤ