実家の母がやってた料理教室モドキが鍋の実演販売に乗っ取られた。
教室と言っても講師とかいう偉そうなもんじゃなくて、
母が皆のリクエスト聞いてレシピ選んで試作して、俺にレシピをパソコンで印刷させて、
それ公民館に持っていって「さーみんなで作って食べよう」くらいのもの。

引っ越した田舎では少しばかり料理の傾向が違った母の料理の評判が良くて、
皆に「教えてー」と言われて初めたもので、参加費は材料代のみ。

数年やってたある時に、参加者の一人が鍋の実演販売の人に目をつけられて、
「レシピ用意する、全部教える」とかなんとかで、連れてきた人と母と役割交代して、
高価な鍋じゃないと美味く出来ないような事言って、一通り鍋売ったらトンズラ。

母は鍋買わないので一抜けして、料理教室は消滅。