【標準的な本格四川麻婆豆腐の特徴】 (案)

外観/食材
(1) 豆腐は固めのものを使用する
(2) 肉は牛肉を使用
(3) 熟成された豆板醤を使うため、ソースはかなり黒っぽい(濃い焦げ茶)
(4) ソースの量は豆腐の量より少なめのことが多い
(5) ソースの半分以上は油(実質的に辣油、もしくは辣油を加えていることも)
(6) 葉ニンニクを使い、ネギは使わない
(7) 豆鼓を使用する
(8) 甜麺醤やオイスターソースは使わない
(9) 油は菜種油を使用する
(10) トッピングの花椒の量が多い

味/食感など
(11) 他の麻婆豆腐に比べ特に辛い (麻辣味が強い)
(12) 比較すると甘味が少ない (砂糖や甜麺醤を不使用、もしくはごく少量のみ)
(13) 基本的には麻辣味(マーラーウェイ)だが、食感や香り、状態を含めて「六味一体」などと称し、重視する

【日本の麻婆豆腐と比較しての中国全般での特徴/傾向】 (案)

(a) 肉の使用量は日本より少なめで、純然たる豆腐料理
(b) 花椒を必ず使う (使わないと日本と違って麻婆豆腐と呼べない)
(c) 日持ちしにくい挽き肉だけあらかじめ炒めて、甜麺醤などを加え、肉味噌(ザージャン:炸醤)を作っておき
  トッピングとして使用することがある (その場合肉の使用はトッピングのみ)
(d) ピリ辛味(辣味)は、豆板醤を使わず唐辛子のみで出すこともあり、そうでなくても両方使う場合が多い
(e) オーソドックスなレシピでは鶏ガラスープ(の素)を使わず旨味調味料(味精)のみの使用も多い
(f) 醤油を使う場合、中国醤油と日本の醤油では味が異なってくる


(備考)
(1) 中国の豆腐は製法的には絹豆腐と同じだが、四川麻婆豆腐用は日本の固めの木綿豆腐並みであり
   そのため下茹で(塩茹で)することが多い
   四川にも柔らかい豆腐を使ったものもあるが、これは汲み出し豆腐(豆花)を使ったもので「麻婆豆花」
(3) 創作された時点では羊肉を使用していた