本部はオーナーに、経営に必要な正しい情報を可能最大限提供する義務がある。
オーナーは提供された情報を正しく読み取って経営に役立て、また必要ならば自らさらに情報を収集する義務がある。

本件の失敗がオーナーの怠慢に起因するであろうことは疑いないが、本部も正しく有益な情報を提供しているか吟味されねばならない。
現実に、当オーナーの主張するがごとく数字目当てのでたらめ情報を吹き込む社員が絶対にいないと断言はできまい。
オーナー、本部のいずれかが100%誤っていると無条件に断ずることは決してできない。
無論このオーナーが100%正しいなどというつもりは毛頭ないので誤解なきよう。
物事は常に「一方が絶対善、他方が絶対悪」と決定できるとは限らないのである。