わたしの知らない場所から、
わたしの知らない場所へ。
わたしの身体を飛び越えて、
わたしの猫は走っていく。

"世界を征服するまで,
妾の青い火は消えない"
そんな事を呟きながら。

(いつか、あの子が、空想を、
自分の物に出来ますように!)

わたしのプロペラの一部、
わたしのタイヤの一部。
わたしの心を持ち去って、
わたしの猫は星を創る。

"世界を征服したあと,
妾を抱いて眠るといい"
そんな風に囁きながら。

(いつか、あの子の、幻想に、
虹の果実が咲きますように!)