チラ裏ですまんが、昨日はなんたらフィルのピアニストと一緒にやる機会があったんだけど、
その人はコードもアドリブもできなくて絶望した。
「こう、タララララン、タラララランって滑らかにやってみてください」とか感覚で言っても、
その場で楽譜なしでなにかを作り上げるということがまるでできない。
D Emとか書いてある時点でもうどうやったらいいのかわからんらしい。

言っちゃ悪いが、クラシック一辺倒の教育は偏りすぎると思う。
楽譜を見てすごいのを弾くテクは上達するが、音楽ってそれだけじゃない。
音楽全体で見たら、西洋音楽というのは小さいジャンルの一つでしかないのに、
そこからまるで出てこない。

あと、適当にアドリブで歌えないボーカリストっていうのも困る。
自分で事前に練習した曲じゃないものは手も足も出せませんみたいな。

クラシックのバイオリンの世界からエレキバイオリンの世界に入ると、
抜け出した世界の強みと弱みが本当によくわかる。

とにかく色んな世界に飛び込もうぜ。最近は三味線の人と一緒にやって感動したわ。
ジョンガラ節っていうの?日本のペンタトニックスケールで、太い弦だけでまずアドリブやって、
次に中の弦でチョコチョコやって、細い弦で高いとこまで上ってしばらく静かにチャカチャカ弾いた後、
ネックの辺りに戻ってジャジャンと締めるんだって。
「こうか?」ってバイオリンでも同じようなことやったら、三味線の人も「おおすげぇ!」みたいに喜んでた。
バイオリンってさぁ、もっとこう、色んなことができるはずなんだよ。クラシックだけに留まるのはもったいないわ。