>>361
28年前ね。当時のラジオやテレビでは、アール・クルーの曲が良く流れていて、
イージーリスニングと馬鹿にしていたが、1980年に発売されたLate Night Guitar一曲目の
煙が目にしみるを聞いてびっくり仰天。本格的なソロアレンジとテクニック、
クラシックの対位法とは異なる、カウンターメロディの新鮮さ、
そしてノイズ成分たっぷりの音色。
カルカッシ教本の曲に退屈さを感じていた当時の自分は、一気にハマってしまいました。

あの音は指頭と爪の両方で弾いているが、クラシックのフォームと異なり、弦に対して
ナナメに弾くことで、爪主体のクリアーな音でなく、ハスキーなトーンとなっていると思う。

クラギを弾くアマチュアは割といると思うが、通常のクラシックのレパートリーに飽きて、
他のジャンルに浮気するとき、アール・クルーやバーデン・パウエル、はたまたラリー・コリエルに
流れるケースが多いんじゃないかな。パコデルシアは難しすぎて聞くだけとかw

話を強引に山下和仁に戻すと、他のジャンルに浮気していた自分をクラシックの世界に
引き戻したのが、彼の衝撃的な演奏でした。
現在も進化を続ける山下和仁の演奏に、いまだに驚きを感じ続けています。