>>53

私は >>49 ではありませんが…

「ボディの振動によってピックアップも振動(弦に対して)するので,
 ピックアップからの出力にはその分も寄与する」

との説だと思いますが,理屈ではその通りですが,実際にはこの寄与は
無視できるほどの弱さです。

簡単な実験をしてみました。

まず,アンプにつながない状態で,チューニング用の音叉を鳴らし,根
元の玉の部分をギターのボディに触れさせます。場所によってはかなり
の音量でボディが鳴ります。一方,5弦を弱く弾いても同じ程度の音量
が出ます。

次に,アンプにつないで上の両者の音を比べてみると,音叉を当てた時
のボディ鳴りの音は,弦を弱く弾いた音と比べて,弱いというより全く
出ないと言って良いほどです(ただし音叉で鳴らす時は弦が共振しない
ように軽くミュートしておく必要があります)。理屈では静止した弦に
対してピックアップが振動しているのでアンプから音は出るはずですが,
無視できる程度の音量です。

まあ,厳密さに多少欠けるかもしれませんが,ボディ鳴りがピックアッ
プによってほとんど拾われていないのは判ると思います。結局,木材に
よって音が異なるのは,ボディ振動がピックアップを振動させることに
よるのではなく,あくまで弦の振動のしかたに木材が影響を与えるため
だと思います。