「疾走」
赤く染まる空は 音を失った
それだけならばまだ 笑ってられた
赤く染まる雲が 映し出してた
昨日までの愚かな 現実逃避

寄って集って酔って放った
「勝手したって知ってたんだ・・・」

逃げても無駄だと 解ってはいるけど
足が手が信号を 無視するように廻る
「行かなきゃダメだろ!」「行っても無理だよ」
強が弱を飲み込んで 熱を帯び散る”疾走”

持って来たって意味は無いんだ
「置いていったって勿体ないが・・・」

歌っても無駄だと 解ってはいるけど
口が耳が恐怖を 無視するように動く
「ヘッドフォンOK?」「マイクロフォンOK?」
今日がきっと命日だ 音を掻き鳴らして”失踪”

赤く染まる空は 音を失った
それだけならばまだ 笑ってられた
赤く染まる雲が 映し出してた
昨日までの愚かな 現実逃避