【サヨナラを言おう】

優しい波に抱かれるように
君の胸で夢を見ていた
時間の流れに追いつけず
急かされるように
君を愛したあの日々に
いまサヨナラとつぶやく

水飛沫を跳ね上げて
君と走り抜けた夏の海

落葉に隠れてキスした
晩秋の森の中

淡く赤く燃える冬の
夕暮れに君を抱きしめた

雪融けを待つ浅い春に
本当は言いたくない
別れの言葉を君に告げよう
遠く離れてしまう
ふたりの想い出だけど
君を忘れないよ

鮮やかな春の日に
君を静かに見送るから
君は君のまま行けばいい
きっと見つかるよ
君のいるべき場所が・・