『光』A-A-B-A-B-Cです
月明かりの下
二人で明かりを川下に見る

一人の時より
遠く近いそこは二人を飲んでいく

暗闇で探した微かな光
見つからなくて灯したライター
ぼんやり光る二人の顔
互いに見合わせ笑い合う


木漏れ日の下
木々の合間から光がさす
二つの時を
やさしくやわらかく揺らしていた

駆け抜けながらも君を探す
見つからなくて殺した自分
ぽつんと浮かぶ一人の僕
懐かしく思ってくれてるだろうか

さようなら
離した左手を握る
さようなら
見えない明かりは照らすことはないだろう