「日曜列車」

雨が飾る朝もあるみたいにわたしもあなたもきっと何かが足りていない
気まぐれで崩したあの砂の城も恐らくはその証拠だろう

またお前に揺られてくよ
六日と深呼吸の数秒後

日曜列車に乗ってくよ
足りないものを全て満たして


丁度今だってあの窓からの景色が愛しくてもそこへ行くと太陽を求めたがる
そうして自分を知りながら旅に出る日を延ばしてく

いくつかを犠牲にしたプラットホームから
またお前が見えてきたよ

日曜列車で旅に出よう
恐るべきは離れることじゃなく
満たされるごとに失うこと

うまい具合いに逃れた先
崩れた城の夢見ながら

日曜列車に乗っていこう