目を閉じれば
出会えたはずの
二重瞼や欠けた八重歯も
もう思い出せないの
あなたを忘れることが怖かった



精一杯強がってたわ
切った長い髪も痩せた体も
戸惑い隠せぬ私の瞳に
何が映るのかしら?

春風冷たい屋上ひとり
残されたあたしは
眩しすぎる車のライトみたいに
私がうまく見えないから
寂しさを愛だと騙し続けては
もう帰らぬあなたを思う

あの頃に戻れるなら…
あの頃に戻れるなら…
もう一度この手で抱きしめさせて…