6月の雨の歌
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 あれは昔むかし 放課後の教室で
 雨に降られた君と僕と
  気持ちだけ 空回りして
  二人の間に 風の音(ね)

 窓と雨の向こう側ばかり見ている
 交わす言葉は雨にぬれて湿っている
  小さな一歩 ふみ出せなくて
  あきかけたドア ふみ止まって

※  いつか同じ 傘の下で
   からっぽの街 抜け出すまで 6月

  僕の歌は空を舞い
  雲に交じって 落ちてくる
  雨と一緒に 降ってゆく
  空は悲しい響きで 埋まるよ
  僕の気持ちそのままに 染まるよ

※  いつか同じ 傘の下で
   晴れわたる空 待ち望む 6月
   今はただ何度でも うたうのさ
   6月の雨の歌 うたうのさ
   la la la..
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