救いの糸(改定版)

昨夜はよく眠れなかった やわらかに暖かくて肌が少し汗ばんで
カーテンから洩れる光は その夜の傷跡を悼むように口付けて

そんな朝の景色をどれほど迎えたの  夏の始まりなのに少し悲しいのね

貴方の涙は貴方にしか流せない
だけど流せば誰かが気づいてくれる
そしてあたためてくれることを忘れないで

足音から取り残された 誰にでも必要とされる人などいなくて
本当はごまかして笑った 一人でも愛情をくれる人などいなくて

だって一人きりで生きていく生き物で  誰の代わりにだってなることはできないから

貴方の痛みは貴方にしかわからない
そして他人に諦め覚えていくの
いつかココロを閉ざし失ってしまうまで

私は貴方にはなれない 痛みもわからない

貴方の涙は貴方にしか流せない
だけど流せば誰かが気づいてくれる
そしてあたためてくれることも忘れないで