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村上龍の小説に下記のような台詞があった。

詩人になることを夢見つつも「まずは生活の確保だ」と考えた主人公の友人が商社に就職して、
その友人の彼女が主人公に対して言った台詞。
(細部は違うけど文意をくんでくれ)

「生活に対して真面目すぎるあの人には、詩人になることは絶対に無理だと思うの。
 私、本当はあなたみたいな人が詩人になるべきだと思うわ。
 生活なんてものに対しては恐ろしく不真面目で、詩を書くという行為にだけ恐ろしく真面目でいる、
 そういう人こそ詩人になるべきだし、なれるんだと思うのよ」

これ、俺は正しいと思うんだわ。どっちが良いとかじゃないけどな。
たとえばピストルズと175Rの「迫力」の差ってのもそういうとこにあるんだと思う。

保険をかける生き方は大事だけど、そんなヤツの歌は、なかなか人の心には届かないってことだ。