でも、ドラムというものにのめり込みすぎないように
微妙な距離感を持つようにもしてる。ただの手段なんだ、
ってね。ドラムなんてない方がいい場面だってある。
昔、俺は音楽聴いても、ライブ見ても、ドラムばっか見てた。
でも、そりゃ違うんじゃねーかな、ってね。ドラムがどう
叩いているか、ってのは、曲が導いている結果なわけで、曲を
聴かなきゃ意味がねーんだな、っていうよーなことをさ、
気づくまで、ずーっと、ドラムばっか気にしてたんだよ。
曲に意識がいくと、とたんにリラックスできるんだね。
これは、リスナーの時もやってる時もそうなんだけど。
ドラムの演奏に終始すると、すごく短いスパンで音楽
を捉えるようになってしまう気がするんだな。
曲に身をまかせて、自分はその中にいる、っていう感じ
は楽だし、ほんとは当たり前のことなんだけどさ、
ずーっとリキんでたんだよな、俺は。