>>47
ワーグナーはヴェーゼンドンク夫人との不倫関係に苦しみながら、
「ワルキューレ」第1幕を書いていたそうだから
ジークリンデもイゾルデもヴェーゼンドンク夫人の分身みたいなものなのかな。

ワーグナーが「トリスタン」や「マイスタジンガー」を書くために中断したところ
(「ジークフリート」第2幕の最初のあたり)を境に後半は「指環」には幸福感が漂っているように思える。
それは「ジークフリート牧歌」にも具体的に現れているようにコジマとの生活からくる至福感だったのだろうが、
それまでの「指環」には亡命生活による緊張感と許されざる愛に苦しむ心境が曲想からも伺える。