指輪は神話だから聴く人間にとっていかようにも受け取れるようにあえて曖昧に作られてる。
哲学に関心のある人間が読めば哲学的な主題を見るだろう。
神々や小人や巨人の関係に階級闘争を読み解く事も出来るし人種差別を見る事もありうる。
物語化されたワーグナーの芸術論と思う人間もいる。
フロイド的な精神分析からアプローチする事も出来るしエロリビドーの強い厨だとエロの話になるw
そういう多様な見方が出来るのも指輪がメルヘンだから。
「千と千尋」をソープランドの物語だと断定した(もちろん宮崎は<わざと>そうも読み取れるように作ってるが)
アホな批評家がいたが、そういう視点が成立するのもメルヘンだからこそだろう。
「トリスタン」や「マイスタージンガー」みたいに主題が単純でないだけにあまりにも多様な演出が成立するのも
メルヘンだからだしそもそも決定的な演出自体あり得ない。