サーニャさんと仲良く並んで手をつなぎあいながら、第八子を出産するエイラさん(27歳)……

6歳になる長女は生まれてすぐ軍事施設に預けられ、「国家の子」としてそのウィッチ候補生収容所で
エリート教育をうけながら、すでに高い魔法力をみせているという
将来はかつてのエイライルマタルユーティライネン中尉ほどでないにせよ、立派なウィッチとして人類の盾になってくれるだろう

サーニャさんもようやく五番目の子を産んだ
なかなか妊娠しづらい彼女であるが、死産であった第四子の悲しみを乗り越えてよくがんばってくれた

オラーシャ臨時政府下では、第五子を産んだ元ウィッチには勲章が送られる
国家人類のため(強制的に)子をなす彼女たちは、ウィッチとしてのあがりを迎えたいまでもなお英雄である

軍部や政府のえらいおじさん、ウィッチの家系の男性親族、勲章モノの功績をあげた男性兵士などがあてがわれ
種付される日々がそしてまたはじまる……
この日のために上流階級は経済援助に賄賂にと軍を援助し、親族は娘や姉妹をウィッチとしてささげ、兵士は勇敢に戦うだろう

ウィッチの相次ぐ戦死から防戦に周り、リベリオン半ばまで後退を強いられ追い詰められていた人類だが、
「産む機械作戦」によるウィッチ大量生産世代が十代になり、戦力が大幅増強されれば、戦況はひっくり返る
人類の攻勢はもうすぐはじまる