ちょき ちょき ちょっきん、はさみが いばっていました
「ぼくには、きれないものはないんだ」
でもそこに、いしくんがあらわれ こういいました
「おれさまは、そうかんたんには きれないぞ」
はさみは いしくんをきれませんでした
「えへん、おれさまがいちばんだ」
いしくんは いばりだしました
そこに かみくんがきて、いしくんを、つつんでしまいました
「わあ、でれないよ、たすけて」
いしくんは、かみくんに そうねがいました
かみくんは、いしくんのつつみを ひろげてこういいました
「どうだい、わたしがいちばん つよいんだよ」
でもはさみが、そこで
「ちょき ちょき ちょっきん、ぼくは かみくんを きってしまえるよ」
かみくんも、いしくんも
「わかったよ、いちばんなんて いないんだ」
ちょき ちょき ちょっきん、はさみも もういばるのはやめようと おもいました
それからは、さんにんは、なかよくあそびました
いつしか、それは、じゃんけんというあそびになりました