最近スランプ気味なんで、リハビリを兼ねてリライトに挑戦。


 正が目を覚ましたのは、どこか薄暗い場所だった。辺りを見回しながら、正は立ち上がる。
 遠くの方は闇に沈んで見えなかったが、音の反響から、やけに広い部屋の中なのだと分かった。
正がいるのは何かの台の上らしく、ぼんやりと見える床が遠い。
 部屋の光源は離れた場所に焚かれている二基の篝火だけだった。ほかに光がないせいか、篝火
の灯りはやけに明るく感じられた。しかし部屋のすべてを照らし出すには足りていない。
 篝火はどうやら部屋の入り口付近に焚かれているらしい。灯りの中に重厚そうな扉が浮かび上
がっていた。
 部屋の壁を追うように、視線を天井の方へ、四方へ、自分の足元へと何度も巡らせる。最初は
ほとんど何も見えなかったが、闇に目が慣れるうちに、次第に部屋の様子が分かるようになって
きた。
 そこはどうやら、礼拝堂のようだった。天井は高く、ゆうに正が通う学校の二階分はある。窓
にはカーテンが閉められていたが、隙間からはステンドグラスが見えた。女神降臨を描いたもの
らしい。部屋の四方には巨大な柱がある。その柱にも、女神の彫刻が施されているようだった。
 正の知識に照らし合わせれば、十字教一派の礼拝堂だった。そして正がいる場所、そこはどう
やら祭壇のようだった。
 祭壇の周りには魔方陣が敷かれている。そしてさらにその周りには、甲冑を着こみ弓を構えた、
騎士の姿があった。十人、二十人、……それ以上だ。騎士の表情までは見えなかったが、甲冑は
緩く腰がくびれた形状をしていて、あきらかに女性の体形を示していた。
 女性騎士たちに混じって、五人ほど礼拝服を着た祭司らしき者もいた。体型から見て、祭司も
女性であるらしい。理由はわからないが、女性祭司は肩で大きく息をしていた。
 明らかに異様な状況。しかもこの部屋には、礼拝堂ならあるであろう長椅子も置かれておらず、
空虚な空間が広がっているばかりだった。


他人の文章がかけても仕方ないんだ。自分の文章が書けなきゃ意味がないんだ。
自己嫌悪。