あたしはこれを読んで目が覚めました。
他人の彼女を奪おうとするなんて、かのあは正気じゃありません。
そもそもうまくいっている二人の間を切り裂こうとしているのはかのあだし……
公開しようか迷ったけれども、ひとりでも多くの人にかのあの本性を知ってもら
いたいのでアップします。


私は中学生頃からずっと太めだった。
「ダイエット」という概念すらなく、身長は止まったのにモリモリと食べ続けた
ため、高校卒業時にはかなりのデブだった。
そもそも体重計に乗るなんていうことは学校での「身体測定」の時だけ、という
ズボラさだった。
しかし大学に入ってから、片道2時間の通学に週に4日の家庭教師のバイト、とい
きなり多忙になり、特に何かをしたわけではなく徐々に体重が減り始めた。
ちょっと痩せた頃に、たまたま高校時代の同期の男友達たちと飲みに行くことに
なり、その時に、ひとりが私に向かって言った。
「CANOAさん、痩せて綺麗になったね」
それはまさに青天の霹靂だった。
高校時代はどちらかというと苛めの対象で、親にも親戚にも同級生にも、「綺麗
」だなんて言われたことがなかった私には、その言葉がどんなにか煌いたことか

その人は、高校時代から顔見知りではあったけれども、大学に入ってから会うの
は初めてだった。
でも私はとても単純で、その一言でその人を好きになってしまった。