ジョンは自信を持って書き上げたアクロスザユニバースはシングルA面に組まれる予定だった。
ところが、ジョンは録音の出来上がりに満足せず、代わりにポールの「レディ・マドンナ」がA面に起用された。
B面はジョージの「ジ・インナー・ライト」。最終日には、映画イエロー・サブマリン用の挿入歌
「ヘイ・ブルドッグ」の録音と「レディ・マドンナ」のプロモ・フィルムの撮影も精力的にこなしたのに……。
「あの歌がちゃんと演奏されたことなんてないんだ」ジョンは死の直前にあったインタビューで、

「潜在意識的なサボタージュだった」「僕の傑作をぶちこわそうとしていた」など激しい言葉でポールを批判している。
「ポールの曲の時は時間をかけて実に細かいところまできれいにしていったのに、
僕の曲になると……ルーズで、いい加減で、実験的な雰囲気になってしまうんだ」

http://doraku.asahi.com/entertainment/beatles/090203.html