お手本は身近にいる。
前年度、能見は1イニングの平均が14・7球で藤浪の16・3球をしのぎ、完投した6試合は1試合平均の球数が109・8球と省エネが際立っていた。

ちなみにヤンキース田中将大は楽天時代の昨季、先発した場合、1イニング平均14球。7月26日のロッテ戦で自己最少の90球完投勝利を記録している。

藤浪は前回先発した日本ハム戦は5回で101球を費やし5失点。
「そろそろしっかり投げないといけない」。
この日、ブルペンで68球を投じ備え、
間近に迫る本番を見据えた。
本来の持ち味を生かしながら、
エコ投球の意識を高めていく。