http://www.sankei.co.jp/news/030611/0611sha117.htm

中日−阪神戦で催涙ガス投げ込まれる？　ファンが小競り合い

　１１日午後９時半ごろ、プロ野球中日対阪神戦が行われた岐阜市の長良川球場で試合終了後、
スタンド下でファン数十人の小競り合いが起き、催涙ガスのようなものがスタンドから通路付近に投げ込まれた。
数人がのどの痛みなどを訴えて手当てを受け、岐阜市消防本部によると、５人が病院に運ばれた。
　小競り合いは約２０分間で収まったが、ガスを吸い込んで直後に倒れた人もいた。
体調不良を訴える人が相次ぎ、球場敷地内で手当てを受けている。
搬送される人はさらに増える見通し。
　球場では午後６時から観客約２万３０００人を集めて中日対阪神戦が行われ、
阪神が７対２で勝ち、試合終了直後に小競り合いとなった。

　目撃した客らによると、阪神ファンがグラウンドに降り、ライトスタンドに陣取った中日ファンを挑発。
警備員の制止を振り切ってグラウンドに入った中日ファンと阪神ファンが殴り合いになった。

　ライトスタンドと内野スタンドの間にある通路付近でもみ合っていたところ、
スタンドからスプレーがまかれたとの情報もある。

　通路にはビールなどを売るアルバイトの詰め所があり、数人が倒れた。刺激臭がしたため、
ライトスタンドの観客はセンター方向に避難したという。

　球場の女性アルバイトは「黄色っぽいガスで、吸い込むとのどが痛くなった。こんなことは初めて」と驚いた様子で話していた。